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知られざる好きな曲01 [音楽紹介]

 いつも何書けば良いんだろうと思ってしまうんです。

 今まで色々な事を経験して、色々な知識が入ってきましたけど、いざ言葉にしようとすると、色々な情報が頭の中に散らかっていて交錯している状態になって、手がつけられなくなってしまうものです。

 そうだ、好きな曲について何か書けばいいじゃない。そういうことで、普段人目に触れない所で自分が見つけてきた良曲、色々見て行こうじゃないかと。
 自分はあまりメジャーな領域に手を出さない人間(聴かず嫌いと言っても良い;)である一方で、マイナーな所からふと面白いモノを発掘する事が結構あります。
 ニコニコ的に言えば、まさに『もっと評価されるべき』という作品に出会う事もあり、なぜこの作品がこんなにも知られていないんだろうと思うと残念な気持ちになる事もよくあります。
 というわけで、今日の1曲はこちらを紹介します。

・Nicolas Roussakis 作曲:『Mi e Fa』(1990-1991)

ttp://artofthestates.org/cgi-bin/piece.pl?pid=132

 上のサイト『Art of the States』は、アメリカの現代音楽を音源つきで掲載している貴重なサイトです。昔はRealPlayerで音源が配信されていたのですが、いつの間にか音源再生部分がFlash化していますね。高音質化もされていて嬉しい限りです。

 『Mi e Fa』はご覧の通り、平成の作品になります。聴いてみると、現代的な響きを持ちながらも調性に根ざした作品で、その響きはどこか平和な感覚を覚えます。このなんとも言えない心地よさが大好きです。
 現代音楽は無調から調性へと回帰しつつ有るとはしばしば聞きますが、この曲はそのひとつの典型例と考える事が出来るかも知れません。
 ピアノソロで演奏されていますが、作者の解説によるとどうやらピアノフォルテ(古楽器)が指定されている様です。古楽器バージョンも聴いてみたいですね。
 タイトルはそのまんま、我々が良く知っている音名『ミとファ』となのですが、解説の英文を少し読んでみると、このミとファというのは作曲者の飼っていた2匹の猫の名前なのだそうです。飼い猫の名前が音名とは、こりゃまた粋(いき)な作曲家だなぁと思うのです。改めてこの曲を聴くたびに、2匹の『ぬこ』の戯れが脳裏に浮かんで来るように思います。

 前半2曲と後半2曲には明らかに関連が有ります。1楽章と4楽章、そして2楽章と5楽章のペアそれぞれに、リズム、音型的な共通性、和声的な共通性を見て取る事ができます。
 また、それらに挟まれる様に置かれた第3楽章は、かの有名なスカルラッティの『猫のフーガ』の主題で書かれています。これにより、作曲者の示した『猫』の主題がよりいっそう浮き彫りになるわけです。スカルラッティの原曲が調性的に上手く纏め上げてるのに対し、こちらはあの主題特有の不安定さ具合を残した響きのまま展開されていくのが興味深い。
 実は自分の場合、スカルラッティを聴くよりこちらを先に聴いていたので、まさかスカルラッティの原曲まであのモダンな響きの主題だとは思いもしなかったわけで、ちょっとびっくりした思い出が有ります。
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